ひきこもり

ひきこもり外来~希望のひきこもり

ひきこもり問題は2000年の新潟の事件で注目され、半数近くが40歳以上という統計が出ているほどに問題解決は進んでいません。国は、2010年、「ひきこもりの理解と対応のガイドライン」を出し、2014年に、全国ひきこもりKHJ家族会を唯一の当事者団体として認定し、本格的なひきこもり対応に入りました。 精神医療センター5年、佐潟荘10年間の「ひきこもり外来」には、300名近い当事者が出てきました。親の取り組みから始めても、親があきらめない限り、1年以内にほとんどの当事者が家から出るようになります。
  • ひきこもり外来では、自分さがしの精神療法をゆったりと行い、不安・うつに少量のお薬を用います。
  • 当事者は居場所パシオンに参加して、ひと付き合いに慣れ、体力を回復させ、社会参加の情報を得ていきます。
  • KHJ「フェニックスの会」(長岡)、KHJ「コスモスの会」(新潟、他) 親は親どうしで交流して安心と癒しを得て、支援の仕方を学びます。過半数が最初から親と受診しますが、再ひきこもりを防ぐためには、親が支え方を学びつづけることが大切なことが分かりました。

ステップ・ミーティング

親は「親たちの10ステップ」、若者は「若者の10ステップ」を使って回復のミーティングを行います。ひきこもりピアサポーターの学習にもなります。(注:ピアサポーター;自分の経験を活かして支援するひと) 平均7年のひきこもり期間、出るまでに1年ほどの期間、社会参加できるまでに数年以上の期間と、ひきこもりの回復の時間はゆったりと流れます。ですから、家族も当事者も継続的に、少し気長に取り組むことが大切といえます。居場所と親の会を利用した場合には8割が社会参加しました。これが「希望のひきこもり」と呼ばれるゆえんです。
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